長崎くんち「銀屋町鯱太鼓」TOP銀屋町のくんち傘鉾/鯱

「鯱」

「鯱(シャチ)」という漢字は、日本で生まれた漢字だそうです。イルカやクジラの仲間である「シャチ」を指すというより、日本の大きな城の屋根の上にある、向かいあった龍の頭の魚を指す言葉のようです。この魚は、中国の伝説上の動物で「魚虎」と呼び、魚虎を置くことで火災が避けられるといわれていました。
魚虎は中国の南の海に棲み、その姿は「頭は虎、体は魚」で、「毒針」と「羽」を持ち、「岡に上がると虎になる」と伝えられています。また、普段は鯨の側にいて鯨が海の掟を守っているかを監視しているとも伝えられています。
ちなみに漢字を入れ替えて「虎魚」にすると、「おこぜ」になります。いかつい顔、背鰭に毒、そして大きな胸鰭(羽)。鯱の特徴に良く似ています。
なお、「鯱」のルーツとして、中国の「鴟尾(しび):海中に棲み雨を降らせるとされている伝説上の動物」やインドの「魔伽羅(まから):鰐(わに)と竜の合体した想像上の動物」が紹介されることもあります。これらの動物は、火事の際に水を吹くという言い伝えから火除けのまじないとされたと言われています。

名古屋の金鯱〜参考:名古屋城・名古屋能楽堂公式HP

参考サイトの「名古屋城何でも質問箱」によれば、以下のように紹介されています。
天守閣の北側にあるものが雄。高さ2.621m,重さ1,272sです。
天守閣の南側にあるものが雌。高さ2.579m,重さ1,215sです。
生物のシャチは雄が大きいので、上記のように説明しているのかもしれません。というのは、南にあるのが雄で、北のあるのが雌であると、鯱鉾の配置を解説するサイトがあるからです。
また、「松江城」の天守閣に設けられた日本最大級の木造の鯱鉾は、鱗が粗いほうが雄と紹介されているようです。
南が雄。、北が雌と説明する根拠は「阿吽」にあります。左右1対で完成となる阿吽の狛犬は、南または右で口を閉じている方が雄で、北または左で口を開けている方が雌であるとするのが、日本や中国での一般な見られ方のようです。
天守閣などの鯱鉾はこれに習っており、更に「阿」(左)の方は口を開け、「吽」(右)の方は口を閉じていると言われているようです。


平成16年05月19日公開